10月12日金曜日、第6期キックオフとなる特別研修会を盛会のうち終了しましたのでご報告いたします。

テーマは「空き家の現状と相続」講師にはNPO法人空き家・空き地管理センター代表理事の上田真一氏をお招きしました。
空き家に関して行政とのつながりも深い上田先生ですが、社会問題を市場として分析する視点は新鮮でした。
   

空き家管理の現状は3K(キツイ・汚い・危険)である上、手間がかかります。
それでも活用につなげるための信頼構築には必要であるという考えに基づき、業務改善と効率化に取り組んでこられたこと、民法や信託法、行政法など確かな法律知識を持たない安易な空き家ビジネスは依頼者に損害を及ぼす恐れがあることなど、単なる空き家管理のノウハウにとどまらないお話に驚きました。

本当は4時間半に及ぶレジュメの内容を、今回マインズのために2時間でお話し下さいましたが、現場で積み上げてこられた声が隅々に反映されており、とても真似できるものではありません。ただ、空き家の活用が進まない原因として、成年後見制度や遺産分割協議を巡る相続問題、共有名義などがあげられることを知れば、生前の問題解消に糸口を見いだすことは可能です。
空き家の所有者がお金を払うのは「自分のため」ではなく、「ご近所=他人のため」。シンプルながら、上田氏の着眼点にハッとします。世界中どこにそのようなビジネスモデルがあるでしょうか。
それだけに「所有者の気持ちに寄り添う」ことが、何より大切ということを教えて頂きました。

「取り上げて欲しいテーマ・ナンバー1」であった空き家問題は、絶対上田先生をお招きするんだと願い続けていました。秋晴れの空に恵まれ、皆の想いが天に届きました。上田真一先生、素晴らしいお話をありがとうございました!
そしてお忙しい中、貴重なお時間を調整して駆けつけて下さった皆さま、ありがとうございました。

懇親会は「天高く、馬が肥えれば誰もが肥える」とばかりに、美味しいお酒とお料理に自然と笑顔の和が広がりました。
「相続の本質は人の幸せ」この理念とともに、今期も皆さまと歩んで参ります。
またお会いしましょう!ありがとうございました!!