12月12日(土)、澄み切った冬の青空のもと今年最後となる定例研修会を開催いたしました。
テーマは「障害があるかたの親亡き後と家族信託~色々な制度・支援との組み合わせを実務の視点より」、講師は司法書士の柳橋儀博氏をお招きいたしました。
障害があるかたの親亡き後と言っても状況はそれぞれです。家族信託以外の対策を知らなければ、そのご家族に最適な対策をご提案することは出来ないでしょう。
後見制度はもちろん、委任や遺贈、見守り契約やエンディングノートまで、事例を交えた幅広い対策法の話に初っぱなから引き込まれます。
「日常生活自立支援事業」の実際の話など初めて聞く内容もあり、「専門家として説明できるように」という言葉にも説得力が感じられます。
委託者・受益者・受託者という家族信託の構成に触れながら、「あえて仲の悪い兄弟姉妹まで巻き込まなくても良いのでは」との踏み込んだ意見に、家族全員の同意を得る難しさを知る者は目が開かれるような気持ちになったと思います。
その中で、信託監督人の役割は「受託者の監督というよりサポート役」だと明言。「文句を言う家族の盾になる」「受託者ひとりに背負わせない」という気概に、障害があるかたを守るための家族信託を数多く手がけてこられた柳橋先生の姿勢を目の当たりにいたしました。
また「トリセツ」の重要性にも言及し、お子様が「好きなこと」「怒ること」「嫌がること」など症状にも気を配ることも、親亡き後問題の解決には大切な要素だと気づかされました。
家族同様の存在であろう柳橋先生ならではの奥の深い話に、仕事以上の覚悟を垣間見る、まさに貴重な時間となりました。柳橋先生、本当に有り難うございました!
参加者の皆さまからも「わかりやすい」「リズムが良い」などの高評価を頂きました。
一番驚いたのは2時間という開催時間について「少し短く感じた」といご意見が多く寄せられたことです。
実は今回から研修会参加方法を会場とオンラインの二本立ての開催といたしました。
オン・オフ関係なく柳橋委先生の熱意が伝わったのでしょう。ご参加頂いた皆さまの時間が、有意義ものとなったなら嬉しいです。
会場に駆けつけて下さった皆さまも、そして時間をやりくりして下さった画面向こうのオンラインの皆さまも、本当に有り難うございました!
この頃は、会場・オンラインに関係なく九州一円ばかりか少しずつですが全国からのご参加も増え始めました。
「相続の本質は人の幸せ」。
私たち相続マインズ福岡の理念に共感頂ける方々に対して、ふさわしいテーマと講師をご紹介させて頂けることは、とても幸せなことです。
コロナだけでなく熊本人吉の豪雨災害など信じられない事ばかりが起きた1年でしたが、皆さまのお支えをこれほど感じた1年はございません。100%ではありませんが出来ることを少しずつ、来年もご期待に応えられるよう努めて参ります。
またお会いしましょう!有り難うございました!!