6月4日(土)、「医療・看護・介護」をテーマとした研修会を開催しましたので、ご報告させて頂きます。本テーマでの開催は今期で5回目。この日福岡の気温は急上昇でしたが、会場への参加者がいつになく多かったこともあり、静けさの中にも熱気に包まれた研修会となりました。
今回は医療法人すずらん会たろうクリニック院長で認知症サポート医でもある内田直樹先生による基調講演と、その後に大阪在住の司法書士で一般(社)tokunin.org/”>民事信託監督人協会理事でもある福村雄一先生をゲストにお迎えしてのトークライブという2部構成による研修会形式、オンラインと会場のハイブリッド開催です。
基調講演はおおよそ1時間ほど。
「人生の最終段階における医療とケアについて考える」をテーマに、人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)と認知症についてテンポ良くお話しくださいました。
さすがに在宅医療の第一人者だけあって、データの提示のみならず医療現場の具体的な話まで掘り下げた内容に、参加者全員引き込まれたのは言うまでもありません。
「治す」から「支える」医療、ケアの決定プロセスにおける「推定意思」という視点はとても新鮮でしたが、同時に「自分だったら」「自分の家族だったら」「自分のお客様だったら」と思うと、人生の最終段階を迎えようとする人への真摯でありながら温かさも感じて頭が下がります。
一方で「がん」心不全などの「臓器機能障害」「老衰」、それぞれの死に至る日常生活機能の変化を学べたことは、生前になすべきことへの指南に繋がり有意義でした。
さて、基調講演を受けてのトークライブでは福村雄一先生にご登壇頂きました。
福村先生は、関西一円で実際に医療や福祉関係者と一緒にお仕事をなさっており、その必要性をよくご存じの先生です。「人生の最終段階における法律の仕組みを使ったケアについて考える」をテーマに、内田先生と福村先生によるお互いの質疑応答からスタート。ライブだけあってレジュメ通りに進まないことを詫びつつも、お二人によるトークは聴けば聴くほど「自分がやりたいこと、出来ることを理解できた」といって良い素晴らしい展開でした。
アンケートでも「少し短く感じた」「とても短く感じた」が過半数に迫り、再コラボを望む声も多数上がったほどでした。
これまで、なぜ相続の勉強会なのに医療?看護?介護?と、相続との関係性がとらえ切れてなかったかもしれません。
それについて福村先生の答えは「時間と場所が一致しないだけで、患者や利用者を中心に置くとお互いは隣接業種」というもの。人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)はそのきっかけになるツールだとしています。
実際には医療関係者と法律職を中心とした相続関係者が共通言語を持つ努力をすること、それこそ多死社会に求められていることではないか、と内田先生も福村先生も、そして会場参加者全員での結論にいたりました。
基調講演に続く、大変素晴らしいトークライブでした。内田先生、福村先生、来期が楽しみです!貴重なお話しを頂き本当に有り難うございました!!
また、このテーマを続けてこられたこと、そしてつぼみだった花が開いたような今回の研修会は、参加し続けて下さった皆様一人一人の賜です。支えて下さり有り難うございます!有意義な時間を共有できて嬉しいです!!
来期年間スケジュールも鋭意準備中です。
またお会いしましょう!有り難うございました。