6月8日(土)、第42回定例研修会を開催いたしました。
テーマは「あんしんして暮らせる老後とは~ケアマネジメントにおける他職種連携~」。講師はスターフィールド株式会社代表取締役の髙﨑慎介氏をお招きしました。
後半トークセッションでは司法書士の橋本雅文氏を交え「知っておきたいシニアライフ~職種の壁をぶち破るために」を課題としました。

 

第1部の基調講演では、髙﨑氏からまず高齢社会の実情をデータから紐解き介護が必要に至るまでの現実を伺います。そして介護サービスを受けるまでのプロセスや費用の説明から、いつのまにか話はケアマネジャーの仕事へと展開するあたりはとてもわかりやすく、また「良いケアマネ」の見分け方を知ることによって認知症を患う方の日常への理解ができた気がします。

また利用者様とケアマネジャーとの信頼関係ができると生活上のお困り事を伺うことが多くなるということ、そしてその解決について他職種の方との連携にいついて豊富な実例を上げてお話しいただきました。
その場合は「福祉に強い」「認知症について詳しく理解がある」専門家であれば、ケアマネ自身が安心できるとのこと。これ、髙﨑氏は「共通言語を持っている方」と表現されていました。

そして第2部トークセッションでは法律職を代表してマインズ役員の橋本雅文氏が髙﨑氏のお相手を務めます。
「ケアマネジャーは業務外業務が多く負担が大きい」「お困り事への対応法とクレーム」など、橋本氏とのトークを受けてさらに深く切り込んだ展開となりました。
また事業所とケアマネの関係性を伺い知ることで、今後の連携方法について大きなヒントを得たことは言うまでもありません。
「医療・看護・介護」をテーマとした研修に取り組み始めて7年目。自身の仕事にどう活かすかに「やっとたどり着いた」と言えば良いのか「ここからがスタート」と言えば良いのか感慨深いです。

ここまで継続できたのは、講師を引き受けて頂きそして次の講師につないでくれた歴代講師の先生方と、毎回支えてくれた参加者の皆様方のおかげです。有り難うございます。

そして今回お招きした髙﨑慎介氏は社会福祉士など福祉分野でのご活躍もめざましく、公的な立場での発信や取り纏めなど極めて広い視野を持つ経営者です。
「事業所エリア外での相談や知らない専門家への対応が望まれている」との髙﨑氏の問いかけはとても良かったです。
アンケートからも「実務に関わりのあるセミナーだった」「後見業務等で漠然と関わってきたが、いくつかの疑問が腹落ちできた」「まだ知らない介護の話をわかりやすく聞けて良かった」「仕組みを詳しく教えてもらい、とてもいいセミナーだった」など、いかに貴重な機会であったことが読み取れました。
福祉の分野で私たちができること、私たちしかできないことへの手応えを感じていただけたのではと思います。
素晴らしい研修をご提供頂き本当に有り難うございました!

懇親会はプライベートな話題に大笑いであっという間でしたが、和気藹々と仲間の輪が広がりました。
またお会いしましょう!有り難うございました!!