12月7日(土)、第44回定例研修会を開催いたしました。
2024年フィナーレを飾る研修会のテーマは「相続時精算課税制度と暦年制度 ~その有利不利と留意点~」。講師には福岡県外ではマインズ登壇史上最多となる大阪在住の税理士、藤原由親氏をお招きすることができました。
アドバイスすることも多い生前贈与ですが、何度読み返してもスッキリしない、わかりづらいと感じる方も多いはず。
そこはさすがの藤原先生、シンプルでありながら図を元に実に丁寧に解説頂き、基礎的な部分をしっかり理解できました。
その上で「相続時精算課税制度」か「暦年制度」かの選択を、仮定を元にという前提でありながらケース別に取り上げるという試みに、日本一わかりやすい研修ではないかとの感想を持ちました。
そして第2部は「弁護士は狙っている?!相続対策がもたらす新たな紛争」と題して、藤原氏とマインズ役員で弁護士の向原栄大朗氏をスピーカーとして迎えたトークセッション。
改正された生前贈与の注目ポイントをわかりやすく解説頂いた上で、さらに深く読み解いてみようという企画です。
スタートから「特別受益や遺留分についての論点整理」「争う族回避策としての民事信託考察」と実務直結の話が展開。
さらに「生前贈与の相談先はどこが最適解なのか?」というそもそもの疑問をぶつけたり、にわか知識による自己流贈与の怖さにまで話は及びます。
また、私たちが士業先生方にお客様をつなぐために心がけておきたいことを真摯に語って頂きましたが、これは先生方の立ち位置がどのようなものである事を知る大変貴重な機会でした。
そして非弁行為やコンプライアンスの諸問題、そして報酬にまで踏み込んだ議論などは、なかなか窺い知る機会はありません。
相続ビジネスの新常識にもつながるトークセッションになったと思います。
アンケートからも「新鮮」「深く理解できた」「具体的で面白かった」と高評価を頂きましたが、なかでも「弁護士、税理士のそれぞれの立場の違い、考え方が聴けた」という感想が多数寄せられ、トークセッションの目的のひとつを参加者の皆様と共有できたと思います。
藤原先生と向原先生はお二人とも大阪由来のご縁であり、本当に親しみやすく楽しい研修会でした。改めて感謝を申し上げます。有り難うございました!
忘年会を兼ねての懇親会では仲間とも打ち解け和気藹々、遠方から、またいつに増してお忙しい中を駆けつけて頂いた皆様、本当に有り難うございました。
来年は相続コンサルタントの価値と、協業で共に強くなる姿を、さらに皆様に訴えて参ります。
またお会いしましょう!有り難うございました!!