2月1日(土)、第45回定例研修会を開催いたしました。
2025年スタートを飾る研修会のテーマは「がっつり後見~法定後見と任意後見のイロハから~」。全編ディスカッソン形式の開催です。パネラーは司法書士の藤井真司氏、行政書士の外井京子氏、そして社会福祉士でケアマネジャーの髙﨑慎介氏の3名に務めて頂きました。

 

単に知識を学ぶのではなく、ディスカッションを通じて「参加者の方々の実務にどう活かしてもらえるかだ」。
実務では「クライアントが被後見人」など、マインズメンバーにはどちらかと言えば受け身で関わる立場の方々も多くご参加頂きます。
パネラーの先生方は、この難しい命題に熱意を持って取り組んで下さいました。

その答えは「事例を紐解きながら、後見人としての仕事を徹底的に話し伝えること」。
法定後見の申し立て動機は?司法書士、行政書士、社会福祉士それぞれ異なり、それはなぜかを知ります。
また申し立て人と本人の関係を分析、変容する社会の現実と最前線にいる先生方の仕事ぶりを垣間見る事ができた気がします。
  
圧巻は法定後見スタート後の本人、そして親族との関わり方でした。
「専門家である前に人として関わるよう心がけている」(藤井氏)
「疎遠な親族と本人の関係性に気を遣いながらもやるべき仕事がある」(外井氏)
「本人の収支が黒字化するよう努力するのが仕事」(髙﨑氏)
これほど後見人は責任も重圧も多大でありながら、受け取る報酬の額を知ると後見に対する見方が180度変わります。

 

「後見も誰も付いておらず亡くなると周りは大変」。
最期は今後の展望について、マインズ役員で弁護士の向原栄大朗氏が纏めます。
どちらかと言えばネエガティブにとらえていた後見制度でしたが、そもそも後見制度は本人を守るための制度です。専門職の先生方がその使命を懸命にやり遂げようとする姿に考えが改まる、そんなディスカッションでした。

「こういう風に生きていきたいという要望を聴いておいて」
「認知症になりたくないけどなるかも知れない、そういうときが来たときの聴き取りをぜひしておいて」
「豊かに年を取ることを地域や社会が支えて行くのだという精神」
パネラー全員からのアドバイスです。
後見を知ることでできることが増えた、おかげさまで充実の2時間でした。

長時間にわたり素晴らしいディスカッションを展開して頂きましたパネラーの先生方、本当に有り難うございました!
またアンケートも「具体例が多くわかりやすい」「大変参考になった」「安心して年を取ることができそう」など、共感する意見が多数寄せられました。会場に、オンラインにと駆けつけて頂いた皆様、有り難うございました!
会場参加者の98%にご参加頂く懇親会はいつもながらの和気藹々、新春から笑顔の花が咲きました。
またお会いしましょう!有り難うございました!!