4月16日(土)、2年ぶりに家族信託シンポジウムを開催することができましたので、ご報告させて頂きます。

『家族信託の組成ポイント~家族会議から始めましょう~』をシンポジウムのテーマとした、2名の講師によるダブル研修会形式、オンラインと会場のハイブリッド開催です。

 

Part1はプルデンシャル生命保険の甲田哲也氏がご登壇、「家族信託の相談から始まる相続・事業承継のコンサルティング」をテーマにしたお話しからスタート。自らを「交通整理役」だとして、2つの事例を紐解きながら課題解決にあたるプロセスを真摯に伝えて頂きました。

 

甲田氏は「家族の中に入っていける人がいなければ解決しない問題がある」と言います。そして「地道に話を聴かせて頂き、コツコツと説得を続けたから解決できたと思う」と信念を持つことの大切さに共感しました。
また「相談案件はどこから来るのか」という質問には、「フォローし続けること」との明快な答えが返ってきました。
プルデンシャル生命保険にしか出来ない「生命保険信託」についても触れ、お客様目線で取り組むことで「次の紹介に繋がる」とお話しくださいました。

 

アンケートでも「かな書教室など顧客のフォローが素晴らしい」「信託組成の選択が出来ることを知って有意義だった」「慣れていて話のスピード感が良い」など、大変高評価を頂きました。

そしてPart2は税理士法人アクセス代表で、一般社団法人「親なきあと」相談室関西ネットワーク代表理事でもある藤原由親氏がリモートでご登壇、「家族信託の弱点と有効性」をテーマにお話しくださいました。

  

自らもダウン症のお子様を持つ親の立場から、家族信託の弱点について具体例を提示。「信託財産の行き先を現時点で決められますか」「受託者はいますか」という問いかけは、信託組成においてどこのご家庭にも起こりうると感じます。
また信託口口座に入れる現金についても「今、一括で入れられるか」という問題が発生するとして、生命保険信託の重要性についてもお話しくださいました。

一方で家族信託組成のポイントとして、手法から入るのではなく「何もしないとどうなるのか」ということを考え、理想とのギャップをどう対策するか、そのひとつとして信託であるケースやそうでないケースがあるとして、論点をわかりやすく整理して頂きました。

 

参加者の反響も「もっと時間を使って聴きたい内容」「必ずしも信託に限らないという話が印象に残った」「相談を受ける側のポリシーが聴けて良かった」など、大きな反響を頂きました。

クエスチョンタイムでは、任意後見と信託の使い分けや、信託組成後の顧客フォローや信託組成の金額についてなど実務について質問が投げかけられ、お二人とも具体的にまた気軽にお応え頂いたことで、より深く実務について学ぶことが出来ました。

 

甲田氏、藤原氏ともに、ご自身の仕事の流儀が伝わってくるほどの素晴らしいお話しを聴かせて下さいました。特別なご配慮を頂いたと思います。本当に有り難うございました!
参加者の皆様には真摯なご感想や活発なご質問を頂くなど、おかげ様で有意義で充実したシンポジウムになりました。貴重なお時間を有り難うございました!!

今回も年度初めのお忙しい中ご参加頂いた皆さま、そして遠方より会場に駆けつけて下さった皆さまも、本当に有り難うございます!第9期後半がスタートした相続マインズ福岡ですが、これからも皆さまと共に学び仲間になって行けたら嬉しいです。

またお会いしましょう!有り難うございました。