4月20日(金)、第2回『家族信託シンポジウムin福岡』を盛会のうち終了いたしましたのでご報告いたします。

駆けつけて頂いた皆さまの顔ぶれを拝見しても、家族信託への関心が広がってきたことを実感いたします。
公証人の野島香苗先生による基調講演のテーマは「家族信託の可能性と基礎~普及と成熟を支える専門職の一員として」。信託を公正証書にする最大のメリットは公的チェック機能や証明力の強化という表面的なことだけにあらず、「信託当事者の自覚・肝銘力の強化」にあると野島先生はおっしゃいます。
 
またテーマを家族信託の可能性と「基礎」としたのは、「地に足をつけて欲しい」という主旨であるとのお話から、担い手となる専門家への信頼と不安、信託設定行為のみで当事者に最後まで伴走できない職務上のジレンマを繊細かつダイナミックに語って頂き、会場に居合わせた全員が時を忘れるほど深く引き込まれました。

続いては高島聖也氏(税理士)、加来寛氏(不動産コンサルタント)、橋本雅文氏(司法書士)、そしてスペシャルゲストに一般(社)家族信託普及協会代表理事である宮田浩志先生をお迎えしての豪華パネラー陣によるパネルトーク。野島先生も加わって頂き、家族信託の「提案」「相談」「受任」「伴走者」という場面で持ち上がる課題ついて、それぞれの職務における視座を深く掘り下げる展開となりました。参加者の皆さまからも、「スペシャリストの方々の話はいくつもの気づきがあった」「考えもしない事が聞けた」など高評価を頂く反面、「もう少し長く時間を取って欲しい」「会場から質問を受けることも検討して欲しい」という次回に生かせるご要望も頂きました。家族信託の方向性が見えるようにと臨んだシンポジウムでしたが、ご参加頂いた皆さまの熱いエネルギーを感じて、ものすごく元気が出ました!ありがとうございました。

「今、信託は希望に満ちた青春時代。可愛い子に旅をさせる心配はつきないが、日本人にマッチした信託を発展させて行きましょう」野島先生から頂いた声援とも言える結びに深く共感いたします。野島先生、他では聴けないお話を頂き本当にありがとうございました。
またパネルトークは他では類を見ないほどの生き生きとした活力を感じました。宮田先生そしてパネラーの皆様ありがとうございました。

同じフロアで行われた名刺交換交流会は、まさしく士業の先生方と家族信託をコーディネイトする立場となる実務家交流の場。和気藹々の談笑の輪が広がりました。
今回、シンポジウムのご後援を頂くなど影となり支えて頂いた普及協会事務局長の松本康男氏も加わり、即「家族信託コーディネーター研修」福岡開催が決まってしまうなど、実のある交流会となったように思います。
 

名刺を交換し、それぞれの専門分野を知ることができることは大きな収穫です。でもそれ以上に、この方はこんな表情をして話したり笑ったりするんだ!ということが分かるということが、一番の収穫だと思います。自分の大切なお客様に胸を張って言えますよね。「感じの言い方だからご紹介します!大丈夫です!」って。
中には遠く九州一円ばかりか関東から足を運んで下さった参加者もいらっしゃいます。またひとつ、素晴らしいつながりと思い出が増えました。
またお会いしましょう。ありがとうございました。