師走まっただ中の12月13日(金)、『相続マインズ福岡』第9回特別研修会が開催されました。テーマは「渋澤栄一の「論語と算盤」で未来を拓く~よりよい明日のためのお金の使い方~」、講師はコモンズ投信株式会社会長の渋澤健氏です。


渋澤氏は、近代日本経済の父と言われ『論語』の精神に基づいた経営哲学を後進に説いた「論語と算盤」を記した渋澤栄一氏の5代目玄孫として、全国各地で多くの経営者の心を打つ講演でもそのお名前を知られる方です。

渋澤氏は「○○か、○○か」という「か」の力は、効率化や実態の分析には適しているが新しいものを生み出すことはできないと言います。
そして「論語」と「算盤」という関係性のないものを結びつけることを「と」の力と称し、「○○と○○」といった「と」の力こそ、新たな創造の原点だと教えて頂きました。

渋澤栄一が生きた幕末から明治~大正の大転換期を紐解きながら、見えない未来を信じる力が未来を拓く出発点だというお話は皆の胸を打ちました。矛盾や無駄なこと、すぐに答えが見えなくても問いつづけることは未来への投資だとし、目先のことしか信じないのなら「いくら儲かるのか」しか信じないことと同じだとも言います。

お金を①使う②貯めるはme、③寄付④投資はwe、子供達向けのトラストセミナーでそう伝えているそうです。
weにつながるお金の使い方はありがとうの連鎖ですという言葉に、間違いなく希望を抱きました。

先々の事を考える機会になった、異なる視点・角度から物を見ることを今一度考え直すことが出来たなど、前向きな感想を多く頂きました。
「論語と算盤」を読んでみたいという意見も多数寄せられるなど、いつもと違う研修内容にも関わらず高評価を頂くことができたのは、倫理的視点から投資の重要性を語る渋澤氏だからこその評価です。
出張の合間を縫ってのご講演、本当にありがとうございました!

また、師走のしかも平日開催にもかかわらず時間調整して駆けつけて下さった皆さまには、格別のご配慮を頂いたと思います。
心よりお礼申し上げます。ありがとうございました!

 

名刺交換交流会は会場もそのままに、クリエイティブなデザインにリニューアルした「ライブリー福岡」はまるでサロンのよう。ご著書の抽選会も行われたその後は、席替えにつぐ席替えで話は尽きず年の瀬に向け元気を持って帰って頂いたようです。
相続マインズ福岡はこの1年、研修会が滞りなく開催できて、今回も交流会をお楽しみ頂くなど良き仲間に恵まれました。人が人を招いて下さいます。これは本当に幸せなことです。

また来年お会いしましょう。ありがとうございました!